コラム一覧

ドライバーの精神疾患は見抜けるか?

お知らせ

ドイツの副操縦士が故意に墜落させた可能性の高い事故。
原因が精神疾患である可能性が高いだけに
航空業界のこととはいえ、上の空にできない事故(事件?)です。
バス会社やトラック運送会社のドライバーが
運転中に発作を起こし、重大事故に至るケースが増えてきています。
最近の健康管理は、一昔のように
健康診断を受診させるだけではダメになりました。
異常の所見=要検査、要精密検査、要治療があったドライバーには
漏れなく「再検査」を受診させることが義務化されています。
みなさんの会社では再検査のフォローをしっかりとできているでしょうか?
しかし、それにしても「精神疾患」があるかどうか。
これは運送会社ではなかなか把握しにくいものです。
「最近、様子がおかしいから精神科に一度行ってみたら」
と気軽にドライバーには言えないものです。
これが風邪や腹痛なら
「今すぐ、病院に行ってきて下さい」
と普通に言えるでしょう。
こうして、精神疾患のあるドライバーが
放置されることもあるかもしれません。
今回の航空機墜落事故は
トラック運送業界にも大きな問題点を突きつけられた形になりました。
やはり、対面点呼で毎日ドライバーの表情等を確認することにより
いつもとの違いを見分けることができるようにすること。
これが今できる精一杯の予防法ではないでしょうか。
日頃のコミュニケーションが十分にとれていて
信頼関係が強くなっていれば
もしかすると、病院等で診察を受けることのアドバイスを
素直に聞き入れてくれることがあるかもしれません。
ちなみに、日本でも過去に操縦士が逆噴射して墜落した事故がありました。
操縦士は精神疾患であったことから
その後、精神面のチェックが強化され
財団法人で操縦士等は身体検査を受けることになっています。
トラック運送業界でも検討されるようになるのか?
もし、義務化になった場合の負担は運賃に転嫁できるのか?
いずれにしても安全確保にはそれ相当のお金がかかるということですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ