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同じ靴なのに、どうしてこんなに値段が違うのか?

お知らせ

1足2万円の紳士靴。
かたや1足20万円の紳士靴。

どうして同じ靴でこんなに価格差がつくのでしょうか?

商品の耐用年数の差?
商品を受け取るまでの期間の差?

商品の耐用年数の差は、
2万円以上の紳士靴であれば相当頑丈に作られているので
20万円のものとそれほど違いはありません。

商品を受け取るまでの期間にいたっては、
2万円の靴の方が早いくらいです。

20万円の靴はオーダーであれば
数ヶ月から1年の期間を要する場合もあるからです。

もう一度、話を戻します。

どうして同じ靴でこんなに価格差がつくのでしょうか?

どうして高額の上に、手に入るまでに時間がかかるにもかかわらず、
喜んで買う人がいるのでしょう?

「素敵な靴を履くと素敵な場所へ連れて行ってくれる」。
ヨーロッパの言い伝えのようですが、
この言葉を知らずとも、いい靴を履いている自分を想像してみましょう。

いつもより背筋を伸ばして歩いているのではないでしょうか。

大切な人に会ったり、大切な場所を訪れたりしても
何だか堂々としている自分を想像できるかもしれません。

まさにこれが2万円と20万円の価格差の正体です。

いい商品(いいサービス)には
自分自身を高揚させる大きなパワーが秘められています。

この大きなパワーは「ブランド力」といってもよいでしょう。

ある研究機関が行った興味深い実験結果があります。

実験の内容は次のとおりです。

アンケートをする人が
ワニのマーク(ラコステ)がある服を着ている場合と
ワニのマーク(ラコステ)がない服を着ている場合とで
アンケートに答えてくれる人数に差が出るのか、という実験です。
ちなみに、マーク以外は全く同じ服という条件です。

約3倍、結果に差がついたのです。
もちろん、ワニのマークがある服を着た人の方が、
アンケートに協力してくれる人数が多かったのです。

想像以上に「見た目」に“人”は影響を受けるということが分かります。
“身につけている本人”と“それを見た他人”双方が影響を受けているのです。

翻って「見た目」の影響力を
運送業界では上手く活用されているでしょうか?

あまりにも「見た目」を軽視してきたように思います。

例えば、ユニフォームはありますが、
既製品にロゴを刺繍(又はプリント)しただけの魅力のないものがほとんどです。

トラックの新しさ、トラックのカラー、ロゴデザイン、ホームページも同じ。

経営者の価値観、経営姿勢、ドライバーに対する愛情。
すべてがトラック、ユニフォームなどの「見た目」を見れば分かります。

経営者だけが立派な格好をしているのは、ただのエゴ。
いいモノを購入しても、その経験を自社の経営に活かせない残念な経営者。

経営者も貧相な格好をしているのは、ただの価値知らず。
価値を高めるのが経営である、という基本を知らない残念な経営者。

賢明なる読者のあなたなら、
自社の価値を高めるために何から着手しますか?

自社の価値を高めるヒントを見つけるために
普段からどんな自己投資をしているでしょうか?

素敵なモノを購入し、素敵なサービスを受け、自社の経営に活用できるものはないか、
という貪欲な視点をもって生きているかどうか。

経営者の経験した価値以上に自社の価値は向上しない。

運送会社の価値を高めるブランド化には、
経営者の日頃の自己投資が不可欠ですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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