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運送会社が長く繁栄するコツ

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「アポトーシス」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

例えば、日焼けし過ぎて肌がめくれることがあるかと思います。
これがアポトーシスの1つです。

古い細胞(日焼けしすぎた細胞)が排除され、新しい細胞(新しい皮膚)が誕生します。

この排除される細胞(古い細胞)が計画的に死ぬことを「アポトーシス」といいます。

60兆個の細胞でできている人体。
細胞は分裂を繰り返して成長していくのですが、
何回も分裂していくうちに遺伝子にキズがついてくるようです。

キズついた細胞が分裂を繰り返すことで
がん細胞が生まれ、生命を脅かすことになります。

このキズついた細胞を食べてくれる(殺してくれる)細胞がいるおかげで、
ガンや病気にならずに生きていられるようなのです。

“死にながら生きている”、
という矛盾が美しく成立しているのです。

まさに神の計らい。

40代半ばの自分自身のカラダを愛おしく思いました。

ところで、人は人でも「法人」となると事情が全く異なります。

運送会社(法人)に置き換えて考えてみましょう。

運送会社でいうところの「排除すべき細胞(古い細胞)」とは何でしょうか?

いつも同じやり方で形骸化している点呼。

いつも同じ内容で形骸化しているドライバー教育。

いつも同じ配車を漫然と繰り返すことで何ら改善しない長時間労働。

持病のあるドライバーに対して何ら就業措置を講じないズサンな健康管理。

何も挑戦しないで惰性で生きている経営者(!)も
ひょっとしたら「排除すべき細胞」なのかもしれません。

残念なことに“法人”には
アポトーシスの仕組みは元々存在しません。

では、どうすればいいのでしょう?

そうです。
意図的にアポトーシスの仕組みを導入するしかないのです。

古い細胞(排除すべき細胞)を見つけ、新しい細胞と入れ替える仕組みを社内に構築することになります。

安全管理でいえば、内部監査。

内部監査も社内スタッフでは、上下関係のしがらみで指摘すべきことが指摘できないことが多々あります。

その場合には“外部の人”にチェックしてもらうのもよいでしょう。

とにかく、今のまま(法令違反の状態や事故を起こす要因が残っている状態)を
放置しないようにすることが大切です。

ちなみに実験では、
人工的にアポトーシスできないようにした動物は“生きられない”
ことが分かっています。

アポトーシスの仕組み=内部監査の仕組み。
これなしには、運送会社も長くは生きられない、ということですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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