コラム一覧

デジタコ VS アナタコ

お知らせ

「デジタコを導入して
労働時間の違反が分かりやすくなってしまったので
 アナタコに戻す運送事業者がいるのですが、
どう思いますか?」

いまだにデジタコ導入は損!

アナタコならごまかすことができて得!

そう勘違いしている事業者がいるのは非常に残念です。

先日、ある物流事業者の管理者が自殺したことで労災認定されました。

その管理者にはタイムカードがなく、正確な労働時間、
中でも時間外労働時間をどのように認定するかが焦点になりました。

そこで登場したのが
「メール送信履歴」なのです。

自殺した管理者が
仕事を終えて帰宅する際に
妻に送ったメール履歴。
その数459通。

これが労働時間を判断する証拠となるのか?

まさにココが焦点だったのです。

結果は、これらメールが
労働時間を判断するための“証拠”として認定。

1ヶ月の時間外労働80時間超の過労死ラインにより
労災認定されたのです。

今回の労災事例の教訓。

それは、事業者側が意図的に
タイムカードやタコグラフなどを正確に記録していなくても、
労働者側で労働時間の記録が容易にできる、ということです。

国土交通省の監査で労働時間(特に乗務基準)の違反を暴かれ、
行政処分になるからデジタコを故意に導入しない。

これがいかに幼稚な発想であるかが
お分かり頂けたのではないでしょうか。

ガン検診はガンがないかを見つけるのが目的です。

同様にデジタコは
長時間労働による事故や疾病などの過労死リスクを見つけるのが目的です。

まさかガン検診で
20年以上も前の旧式の検査機器を使用する人はいないでしょう。

タコグラフもしかり。

アナタコ(旧式)ではガンを見つけ出すことは相当むずかしいはずです。

どんなにヤンチャな人でも
ガンを宣告されてタバコを辞める人が多いです。

異常を示す検査結果を見せられ、
医者から命の危険を説明されるからです。

運送会社でいえば
「長時間労働」はガンの1種です。

検査結果とは、デジタコによる
乗務基準違反件数や時間外労働時間の長さのことです。

毎月、社長、運行管理者、配車マンが
「検査結果」を見続けることによって、
ガンのステージがどのレベルなのかを痛感することができます。

にもかかわらず、
デジタコによる明らかな異常数値に目を覆い、
アナタコに戻して現状から目をそらそうとする、
その軟弱な意識こそが最大の問題です。

デジタコはドライバーと運送会社の検診器具。

健全な運送業経営の必需品ですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ