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ヒヤっとする経験が定期的にできる場は意外に少ない

お知らせ

社長のやる気をどれだけ維持できるか。

特にオーナー社長がほとんどの中小運送会社の場合、
とても大事なことです。

社長のやる気が少しでも下がれば、
徐々に経営も下り坂になってしまうからです。

そうはいっても、社長のやる気を維持するのは
意外に難しいのではないでしょうか?

理由の1つに、社長は放っておけば、
誰からも注意や助言を受けることがなくなってしまう立場にいることが考えられます。

自分の耳に痛いこと、(他社がしっかりした経営をしていて)
自分が惨めに感じる場所、経営者を
意図的に“避ける”ことが社長にはできてしまいます。

人は何も刺激を受けなければ、
基本的に保守的になるのが自然のなりゆき。

今の経営を維持しようとして、
嫌なこと、苦痛なことだけれども
会社の成長にとって大切な取り組みを避けるようになります。

「先生、トラマネ会議(=トラック・マネジメント協会が毎月開催している会議)、いいよね。」

先日、私が主宰している一般社団法人トラック・マネジメント協会の会合後の帰り際に、
ある社長さんが私に話しかけてきました。

既存の業界団体でも会合はありますが、
なかなか本音で経営の話をしているようには感じません。

どこかお互いの腹の内は見せないように鎧を着ている感じです。

当然、経営改善に本当に役立つ話(成功談も失敗談も)をすることも極めて稀でしょう。

現在、トラック・マネジメント協会では
会員企業を訪問し、会員がコンプライアンスのチェックをしています。

これが、やってみると、なかなか面白いのです。

“同業者から法令順守状況について次々に質問を受ける”
という極めて新鮮なプレッシャー。

質問に対して必死に受け答えしている社長自身が
まるで就職活動をしている学生のように見えて、
「頑張って!」と思わず応援したくなってしまいます。

普段、余裕があるように見えた社長さんが、
同業者から質問を受けて慌てる場面も多々ありました。

社長という立場になると、
荷主企業や国交省、労基署などから監査、指導やクレームを受けることはあっても、
同業者から安全管理(なかでも法令順守状況)についてチェックされることなど、まずありません。

いざ、その状況に置かれると、
相当のプレッシャーを受けているのがよく分かりました。

しかし、ただプレッシャーを受けるだけではありません。

同業者からのアドバイスを受けることで、
新たな気づきが得られます。

会員の中には、すでに同じ問題で悩みながらも改善に成功している方がいます。

そのような会員からのアドバイスはとても貴重で、
効率的に自社の経営改善を行うことができます。

社長のやる気の維持、向上。

会合でいろんな経営者に会うのもよし。
(但し、会合にたくさん出席することだけで満足しないように!!)

読書をして感性、知性を磨くもよし。

一流ホテルに泊まるもよし。

大切なのは
「ヒヤッ!」とする経験ができる場を
いかに定期的に作ることができるかです。

社長としての「ヒヤリハット」活動の継続。

社長のやる気を維持する重要な習慣ですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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