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第4回「古株が管理者のまま」で本当に大丈夫?

今回の"組織を蝕む原因"は
「問題のある管理者を辞めさせられない創業社長さん」です。
意外かもしれませんが、
創業社長はその見た目と違って(大変失礼!)
問題のある管理者やドライバーを辞めさせることが苦手な方が多いです。
どうしてでしょうか?
これには訳があって、一般的に運送会社といえば人材不足なところが多く、
特に創業時には管理者にしてもドライバーにしても入社してもらうのに大変苦労します。
ましてや最低ラインの仕事ができるようにして、
定着させるとなると相当の労力が必要になります。
そんな苦労をされてきた創業社長ですから、
事業が安定し、問題のある管理者やドライバーを辞めさせるべき時に
二の足を踏んでしまうのです。
それで問題が出なければいいのですが、ココに非常に大きな問題が発生します。
創業社長は古株の人間を管理者にすることが多いです。
ただ、この管理者に本当に管理能力があればいいでしょう。
ところが、実際にはただ古くから居るだけで管理能力がほとんどない、
ということが非常に多いのです。
ここでどのように対処するかが重要なのです。
創業社長が一番葛藤するところです。
ドライバーや若い管理者から
「あの人をどうして創業社長は管理者に置いたままなのだろう?」
彼らが創業社長の前では決して口に出して言わないこの疑問に対して、
納得させることができるのか。
できないのなら、やはり創業社長の責任において大きな決断をするしかありません。
決断は2つ。
1つ目は、そのまま放置しておくこと。
2つ目は、管理者の職を解くこと。
(辞めてもらうことや、ドライバー業務に配置転換することもあり得ます)
1つ目を決断した場合、当面は極端な問題にはなりませんが、
いずれ優秀なドライバーから会社を去っていくようになるでしょう。
会社内は他の運送会社も雇わないようなドライバーがたむろすることになるでしょう。
ですから2つ目の決断、
すなわち
「適性を欠く管理者を辞めさせること」は、本当に辛いことなのですが、
経営者として会社全体を見渡し、会社を成長させるためには
避けては通れない道だと思うのです。
「適性を欠く管理者を辞めさせられない」
これも組織を蝕む原因の1つなのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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