メディア連載一覧

第5回 本当に伝わっていますか?「管理者としてやってほしいこと」

今回の"組織を蝕む原因"は
「管理者とドライバーのなれあい」です。
この問題は傍から見ると
コミュニケーションが上手くいっている明るい会社に見えてしまうことです。
いわゆる「和気あいあい」といった感じでしょうか。
しかし、ココには組織を蝕む原因が潜んでいるのです。
人間は誰でも自分の意見を聞いてくれる人を好きになります。
同じくドライバーは自分の意見を聞いてくれる管理者、配車マンのことが好きです。
特に自分の好きな仕事を優先して出してくれる配車マンならなおさらです。
最初は配車マンに対して感謝しているのですが、
次第にその仕事以外をやりたがらなくなります。
さらに悪化すると「そんな仕事できません」とあっけらかんと言う始末です。
そうなってからでは、なかなか直すのは大変です。
入社したての「私ごときが」が「俺様ほどの」になってしまっているのですから・・・。
私も含めて人間の弱さですよね。
ですから社長さんはこの「人間の弱さ」をあらかじめ知った上で
会社を経営するのが大切だと思います。
では、どうしたらいいのでしょうか?
やはり「社長が管理者に求めること」をハッキリと決めることです。
そして、そのことを管理者にしっかりと伝える。
さらに、それがどれだけ達成できたかを評価すること。
このことが必要になります。
管理者は管理者で「俺は物凄く頑張っている」と思っています。
その気持ちは分からないではないのですが、やはり「管理者」です。
ただ、頑張っているだけでは平社員と変わりありません。
ある程度の「成果」をしっかりと出さなくてはいけません。
その厳しさを教育するためにも
「管理者としてやってほしいこと」を明確に定めることが大事なのです。
明確に定めるとはできるだけ「数値」で設定することです。
例えば「Aドライバーのデジタコ評価点を90点以上にすること」等が考えられます。
こうなると、管理者もただ単にドライバーと雑談をするのではなく、
この目標を達成する"手段"として雑談を活用するようになります。
「ドライバーとのなれあい」では管理者は会社から評価されないのですから。
一見するとよく見える「管理者とドライバーのなれあい」。
これも組織を蝕む原因の1つなのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ