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第6回「節目節目で必要となる、経営者の重い決断とは?」

今回の"組織を蝕む原因"は
「問題のあるドライバーを辞めさせられない」です。
少し前の連載で組織を蝕む原因の1つとして
「問題のある"管理者"を辞めさせられない」ことを挙げました。
今回は「ドライバー」についてです。
このことは現在、創業社長から二代目経営者への事業継承が増えている状況から考えても、相当多くの中小運送会社で発生している問題です。
これも時代背景が大きく影響していると思います。
例えば、創業社長の時代は"飲酒運転"ですら大らかな時代であったと思います。
運転日報や点呼記録もいい加減でもあまり大きな問題にはなりませんでした。
死亡事故を起こしても"営業停止"といった厳しい処分にはまずならなかったはずです。
このように創業社長はドライバーに対して細かいことを指導する必要がなかったのです。
それが現在の運送業界はどうでしょうか?
飲酒運転をしようものなら、最大14日間の営業停止になる可能性があります。
運転日報も記載に不備があれば車両停止などの処分を受けることになりますよね。
いやがうえにも二代目経営者は細かいことをドライバーに指導せざるをえません。
そのため、二代目経営者の代になって、急にいろいろと細かいことを言われると
創業社長の時代からいる古株のドライバーは反発してくるのです。
なぜなら面倒なことをしたくないからです。
ですから
「社長、私らは今まで何も問題なかったはずです。その理由に先代はそんな細かいことを言わない器の大きな方でしたよ。社長は気にしすぎだと思いますよ」と。
実はココでどのように対処していくかが重要です。
まずは二代目経営者がドライバーに対して何回も教育する必要があります。
ドライバーとコミュニケーションを重ねていき信頼関係を構築していきましょう。
それでもダメな場合は「罰則規定」を策定し、該当した場合には罰則を与えます。
この際も当然個別指導もします。
それでも、やはりダメな場合には引導を渡すしかありません。
厳しいかもしれませんが、
組織を成長させていくためにはある程度のドライバーの入れ替えは
節目節目に発生すると覚悟したほうがいいでしょう。
「問題のあるドライバーを辞めさせられない」
これも組織を蝕む原因の1つなのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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