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第9回「土壇場で差が出る、二代目経営者の違いとは?」

今回の"組織を蝕む原因"は
「二代目経営者の覚悟のなさ」です。
職業柄、私は二代目経営者にお会いする機会が多いです。
二代目経営者のタイプは大きく2つに分かれます。
1つ目は、私にいろんな質問や相談をするタイプ。
2つ目は、あまり質問や相談をしないタイプです。
どちらの二代目経営者の運送会社が成長しているかといえば当然1つ目のタイプです。
問題があるのは2つ目のタイプです。
ただ、2つ目のタイプの運送会社の方が
"現状の"売上や会社の規模が大きいケースが多いです。
どうしてでしょうか?
それは先代が会社の拡大に成功して売上が安定しているからです。
人間の弱さですが、あまりに収入が安定している環境に身を置くと
生物として必要な"危機意識"が薄れていってしまうのです。
まるで"他人事"のように思っているサラリーマン二代目経営者
といったところでしょうか。
今は先代の蓄積した経営資源のおかげで
何とか自分の"経営力のなさ"をごまかせていますが、
先代はいつまでも健在ではありません。
その時になって慌てても「時すでに遅し」です。
なぜなら、このような危機意識の低い二代目経営者の運送会社に、
近い将来、戦いを挑もうとしている運送会社が実際にいるからです。
「おごる平氏は久しからず」という言葉がありますが、
「おごる二代目、久しからず」
このことを肝に銘じてほしいものです。
"おごる"というのは何も威張っていることだけではありません。
何も改善や改革をしようとしない現状維持の経営姿勢も"おごる"ことと同じです。
どちらかといえば、このタイプの二代目経営者が多いように思います。
会社を引き継いで上手くいく二代目経営者とそうでない二代目経営者の違い。
それは、二代目経営者が自分自身が社長の子として生まれてきた意味、運命を深く理解し、それを"自分の使命"と本当に感じることができたかどうか。
この違いだと思います。
「二代目に生まれてきたのは自分の使命なんだ!」
そう"覚悟"した二代目経営者は、
今までとは違う新しい経営者としてのステージに上がることができ、
会社も同時に成長していくものだと思います。
「二代目経営者の覚悟のなさ」
組織を蝕む大きな原因の1つですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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