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第5回「知らなかった、は"点呼していない"と同じ意味?」

今回も「一発営業停止」の予防策のお話です。
6つの一発営業停止になるケースの4つ目です。
次の1及び2のいずれにも該当する場合には、違反営業所が3日間の事業停止になります。
1.トラックドライバーが、過労運転、無免許運転、大型自動車等無資格運転、最高速度違反行為(一般道30km/h以上、高速道40km/h以上の場合)を伴う重大事故を引き起こしたとして公安委員会から道路交通法通知等があった場合で
2.運送会社が1の違反行為に係る指導及び監督を明らかに実施していない場合です。
上記1の違反内容を見ますと「無免許運転」や「悪質なスピード違反」があります。
「無免許運転」は、入社する際には運転免許証の確認を運送会社はするはずですので、その後のチェックが問題となります。
"免停中"にもかかわらずトラックを運転させていた、というケースが多いです。
「免停中なんて知らなかった!」
と主張してもダメなのです。
なぜでしょう?
運送会社は対面点呼の際に、ドライバーの運転免許証の確認をする義務があるからです。
誤解を恐れずに言いますと、
「免停中なんて知らなかった!」=「私の会社は対面点呼なんて全然していない法令違反の運送会社です!」
とアピールしているようなものなのです。
対面点呼を100%実施することが中小運送会社にとって、いかに大変であり不可能に近いことかは100も承知しています。
ただ、不可能とは言ってもできる限り近づけていく工夫をする必要があることも事実です。
シルバーさんの活用も含めて真剣に検討して下さいね。
あとは「悪質なスピード違反」ですね。
一般道30?以上、高速道40?以上のスピード違反です。
スピード違反も社長さんから見れば、何で運送会社がそこまで処分されなければならないのか、と思われるかもしれません。
しかし、会社の責任になる理由があります。
それは大型トラックの場合は「タコグラフ」が装着されています。
ですから乗務後点呼の際に「タコグラフ」を確認し、スピード違反をチェックし、問題があればドライバーに指導する必要があるのです。
これを"放置"していると、重大事故を起こした時に大きな問題になるのです。
やはり「指導・監督」は運送経営の重要ポイントになりますね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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