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第5回 Gマーク評価基準 ドライバーに対する指導監督について

Gマーク

今回は「乗務員に対する輸送の安全確保に必要な指導監督を行っているか」についてです。このドライバーに対する指導監督については、安全マネジメントの連載記事でもご説明いたしましたが、改めて再度チェックしていきます。これも評価点が「3点」となっています。まず、?トラックを運転する場合の心構え?トラックの運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項?トラックの構造上の特性?貨物の正しい積載方法?過積載の危険性?危険物を運搬する場合に留意すべき事項?適切な運行の経路及び当該経路における道路及び交通の状況?事業用自動車に非常信号用具及び消火器の取扱い?危険の予測及び回避?運転者の運転適性に応じた安全運転?交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法?健康管理の重要性の合計12項目です。残念ながら12項目の教育が実施できていない運送会社が多いです。なぜなら事故や労働基準監督署の通報を受けて実施される運輸監査においても「乗務員に対する指導監督違反」が圧倒的に多いからです。また上記12項目に「運輸安全マネジメント」の義務化と同時に?安全方針の周知・徹底?安全目標の周知・徹底?ヒヤリハット活動と発表会?交通KYT4ラウンド?事故事例の研修会の5項目が追加されました。ヒヤリハット活動や交通KYT(危険予知訓練)、事故事例の研修会は「ドライバー参加型」の教育です。特に「ヒヤリハット活動」がどれだけ実施できているか、またその実施内容を見れば、その運送会社のドライバーのレベル(=輸送品質)が分かります。さらには、その運送会社の安全管理体制のレベルさえ分かってしまうのです。少し話がそれましたが、現段階では、これらすべての教育指導を実施していなくても評価点3点を取得できているケースが多いも事実です。しかしながら、万が一、事故を起こした場合の営業停止等の厳しい行政処分を考えれば、日頃から「乗務員に対する指導監督」をキッチリ実施していくことが重要です。Gマークを取得するため、という小さな目標ではなく、事故を起こさない仕組みを作る、という大きな目標のために安全教育指導に力を入れた経営をして下さいね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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