メディア連載一覧

第6回 Gマーク評価基準 特定運転者について

Gマーク

今回は「特定の運転者に対して特別な指導を行い・適性診断を受けさせているか」についてです。「特定の運転者」って誰のこと?そう思われた方はちょっと心配ですね。特定の運転者とは、?重大事故を起こした運転者?新たに入社した運転者?65歳以上の運転者のことです。?の重大事故を起こした運転者は、「特定診断」の受診義務があります。さらに、aトラックの運行の安全の確保に関する法令等、b交通事故の実例の分析に基づく再発防止対策、c交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法、d交通事故を防止するために留意すべき事項、e危険の予測及び回避、f安全運転の実技の教育を実施する必要があります。?の新たに入社した運転者は、「初任診断」の受診義務があります。この初任診断の受診状況は必ず今回のGマーク申請でチェックされますので、必ず受診して下さいね。さらに、aトラックの運行の安全の確保に関する法令等、bトラックの構造上の特性と日常点検の方法、c交通事故を防止するために留意すべき事項、d危険の予測及び回避、e安全運転の実技の教育を実施する必要があります。この教育は、"トラック初乗務の前"に実施する必要があります。最後に?の65以上の運転者は、「適齢診断」の受診義務があります。この「適齢診断」は65歳以上75歳未満のドライバーは3年に1回、75歳以上のドライバーは1年に1回受診する義務があります。適齢診断受診後に、診断結果に応じた教育を実施します。現在のところ、適性診断を受診していれば、「特別な指導」を実施した記録がなくても、Gマークの評価点「2点」を取得しているケースが多いです。しかし「適性診断」は受診するだけではなく、診断結果に応じた"個別指導"を実施することで事故防止の効果が上がります。実際、ある運転者が大きな事故を起こした際に、適性診断の診断結果を1年前と今年のものを調べました。その結果、1年前より今年のほうが「情緒が不安定」との診断結果が出ているのが分かりました。もしも、診断結果に基づいて運転者に対して個別指導を実施していれば事故が防げたのでは!そう思うと非常に残念な出来事でした。適性診断の受診と個別指導は"事故の芽"を刈り取るための大切な安全対策ですので、必ず実施しましょう。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ