メディア連載一覧

第5回 グリーン経営 点検について

グリーン経営

前回は、グリーン経営における各スタッフの権限・役割を決めて、社内に周知するところまででした。今回は、グリーン経営の中でも中核となる「点検整備」の内、点検についてです。この点検は「実績」を審査員がチェックするという形を取りますので、審査時点で「実績がない」ということになると、グリーン経営を取得できなくなります。グリーン経営における「点検」はイ.日常点検に上乗せして毎日実施する「環境4現象」といわれるもの、ロ.1ヶ月に1回実施しなければならない点検の2つに分かれます。今回は上記のイについてご説明します。まず「環境4現象」とは何か?これは、トラックを稼動させることによって環境に悪影響を与える現象が主に4つあることからこの名称でいわれています。具体的には、a.黒煙の状況、b.エアコンガスの漏れの状況、c.エンジン音の状況、d.給油時における燃費の状況をいいます。aの黒煙の状況が異常な場合、通常よりも黒煙の色が濃くなります。この状況が続くと大気汚染や地球温暖化を助長してしまいます。そうならないようにするために毎日、目視によりチェックする必要があります。bのエアコンガス漏れの状況が異常な場合、エアコンガス漏れによりフロンガスが大気中に放出され、オゾン層の破壊につながり、結果として強い紫外線が地球上に降り注がれ皮膚がん等を増加させる。そうならないようにするために毎日、体感でチェックする必要があります。cのエンジン音の状況が異常な場合、通常と違い異音が発生し、騒音公害になり、特に周辺住民の不眠症の原因になったりします。そうならないようにするために毎日、エンジン音が正常かどうかをチェックする必要があります。最後にdの燃費の状況が異常な場合は、いつもと比べて燃費が著しく悪化している場合をいいます。この状況が続くと、天然資源の浪費につながり、天然資源の枯渇を招きます。そうならないようにするために給油時に燃費の状況をチェックし、問題がある場合には早めに対策を取る必要があります。以上のabcdの4つの状況について、毎日ドライバーがチェックする必要があるのです。実際には「日常点検表」に4つの項目を追加して実施するのがよいでしょう。但し上記dについては、デジタコ等で毎日燃費が把握できない場合には"給油時"のみのチェックになりますので注意が必要です。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ