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第8回 グリーン経営 整備について

グリーン経営

今回は1ヶ月点検の3つ目「タイヤ空気圧のチェック」と「点検整備」の"整備"についてです。タイヤ空気圧のチェックについては、基本的には、イ.タイヤ空気圧の適正値の一覧表があること。ロ.タイヤ空気圧のチェックを実施した記録があること。ハ.適正値でない場合には、補充したことが分かる書類があること、の3つを要求されています。ドライバーさんはご存知とは思いますが、タイヤ空気圧の確認と補充方法については、その手順書を掲示して周知徹底しておく必要があります。点検関係はこれで終わりです。もう一方の「整備」についてです。この整備は?エアフィルタの清掃・交換?エンジンオイルの交換?エンジンオイルエレメントの交換について、"会社の独自基準"を設定して実施するということになります。会社の独自基準とは、文字通り会社独自で定めた清掃交換基準のことです。そのため絶対にこの基準でなければならないという基準はありません。ただ、?エアフィルタの清掃・交換については「距離」で基準を設定する必要がありますので注意して下さい。一方?エンジンオイルの交換?エンジンオイルフィルタの交換については、「距離」又は「期間」のどちらでも設定することができます。ですから、3ヶ月点検時に交換するという運送会社さんもあります。実務上はこの方法は合理的です。しかし月間走行距離が少ない場合には6ヶ月ごとにしたりと若干修正が必要になります。上記の中で、エアフィルタ、エンジンオイル、エンジンオイルフィルタの交換について、"審査時"には「納品書」や「点検記録」など第三者が発行した書類をチェックされることになります。例えば、前回と前々回の交換時の「納品書」や「点検記録」を確認されます。前回の納品書等に記載された総走行距離(交換年月日)から前々回の納品書等に記載された総走行距離(交換年月日)を引いた走行距離(又は期間)が、独自基準の「距離」又は「期間」以内かどうかをチェックされます。注意すべき点は、自社で"在庫"を抱えている場合です。この場合は、やはり「在庫表」を作成する必要があります。具体的には、いつ、どのトラックが、何を交換し、在庫量はどれだけになったかについて第三者に説明できる内容である必要があります。この「整備」の実績は現在のグリーン経営審査で一番重要な項目です。しっかりと交換実績を証明できるように記録を保存する仕組みを社内に定着させましょう。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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