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第12回 グリーン経営 燃費管理について

グリーン経営

今回は、「燃費の把握をすること」と「燃費目標を設定していること」についてです。まず、「燃費」を把握するために必要な情報は?走行距離と?燃料使用量です。以前はこの最低限の2つのデータですら把握していない運送会社が多かったですね。最近は、軽油価格の高騰で「エコドライブ」を徹底して燃料代を削減するため、2つのデータを把握している運送会社が増えてきました。デジタコを導入していれば簡単に把握できます。問題はデジタコを導入していない場合です。燃料使用量については、ガソリンスタンド等の請求書を確認すれば可能です。しかし、トラックごとの「走行距離」については「運転日報」に頼るしか方法がありません。ここでの問題はドライバーが「走行距離」を運転日報に記入していないことです。運転日報に走行距離を記入するという、たったこれだけのことを全ドライバーに徹底させるためには意外に時間がかかるものです。ただし、一事が万事。たったこれだけのことでも、しっかり徹底できるようになるだけでも、かなり社内の雰囲気が変化します。さらに、ドライバー個人の「燃費」を社内に掲示すると、今までに他人のことをあまり気にもしなかったドライバーが、仲間の「燃費」を気にするようになるのです。ドライバー同士がいい意味で競争意識を持つようになります。結果として、会社全体の燃料代削減につながります。 次に、「燃費目標の設定」です。ある一定期間、例えば6ヶ月とか1年間の平均燃費を車両ごとに計算し、その平均燃費の何%向上させるかということですね。今までの経験からいって、やはり1年間の平均がベストです。4ヶ月の平均ですと、6月?9月(夏場)や11月?2月(冬場)は特にエアコンにより燃費が悪くなり、正確な燃費目標が設定できなくなります。以上、「燃費の把握」と「燃費目標の設定」のためにデータを収集し、目標を設定し、達成できるように管理することは、非常に重要なことですね。燃費が悪いドライバーが、事故を起こす確率が高いこともいずれ分かるでしょう。燃費を計算し、目標達成に向けて全社一丸となって取組む。燃費管理は事故防止のための有効な対策でもあるのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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