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連載記事(ドライバー・管理職が成長する仕組みづくり)第2回

前回、「自社の理想とするドライバー像」を全社で考えましょう!という話をさせていただきました。中小運送会社が同業他社と差別化を図るためには、「ドライバーの質の向上」が必要不可欠だからです。その際、社長・管理職・ドライバーの間で生じる"ズレ"を確認し、目指すべき方向・矢印の向きを統一していく作業が必要になります。例えば、社長は「売上をあげるドライバー」を理想と考えているとします。管理職Aは「事故や違反のないドライバー」を、管理職Bは「配車に協力的なドライバー」を理想と考えている。ドライバーは「自分の仕事をフォローしてくれるドライバー」を理想と考えている。こんなケースがあったと仮定します。それぞれの意見は間違っていません。「自社の理想とするドライバー像」の"視点"が役職や立場によって"ズレ"ているだけなのです。ただここで問題なのは、"視点のバランス"なのです。一昔のように「売上」を上げさえすればよい、という1つの視点だけで良い時代ではありません。今は、たった一人のドライバーが重大事故や悪質違反を起こすだけで、運送会社が"営業停止"になってしまう時代だからです。そこで「自社の理想とするドライバー像」を"3つの視点"で考えると分かりやすいです(下図参照)。1つ目は「もし、あなたが荷主の物流担当者だったら、どんなドライバーを指名したいですか?」という視点。2つ目は「もし、あなたが配車マンだったら、どんなドライバーだと助かりますか?」という視点。3つ目は「もし、あなたがドライバーだったら、どんなドライバーと一緒に働きたいですか?」という視点です。この"3つの視点"を、社長・管理職・ドライバーが一緒に考え、話し合うのです。例えば、?無事故・無違反?商品事故ゼロ?配車マンに協力的?商品の取扱い知識が豊富?トラックがきれい?言葉遣いが丁寧?その他・・・。いろんな意見が出てくるでしょう。ここで出し切って下さい。特にドライバーさんにも意見をドンドン出してもらって下さい。次回は、たくさん出できた「自社の理想とするドライバー像」をどのように"まとめる"かについてお話します。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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