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連載記事(ドライバー・管理職が成長する仕組みづくり)第8回

前回は「知識・技能」の"点数化"の重要性についてご説明しました。では、実際どのように"点数化"すればよいのでしょうか? 例えば「エコドライブの知識・技能」の場合は次のように点数化できます。5点満点と仮定します。1点は、エコドライブの知識が"ほぼない"。2点は、エコドライブの知識が"大部分不足"している。3点は、エコドライブの知識はあるが、"一部不足"している。 4点は、エコドライブの知識は"ほぼ理解"している。5点は、エコドライブの知識を"他のドライバーにも教えている"。当然ですが、点数化するためには「簡単な質問項目」を箇条書きで作成しておく必要があります。この質問項目にしたがって、ドライバーと面談して質問するのもよいです。また、紙に印刷してドライバーに記入してもらう方式でもよいでしょう。重要なのは、定期的にドライバーに「エコドライブの知識」の習得度について自己チェックさせ、管理職がアドバイスをし続けることです。この地道なコミュニケーションにより、管理職はそれぞれのドライバーの知識・技能のレベルを把握することができるようになります。それぞれのドライバーの知識・技能のレベルが把握できれば、ドライバーごとに何を教育すればよいかの個別対策を練ることができます。この対策を練るために"知恵を絞る"のが、実は管理職の重要な仕事なのです。管理職の能力を向上させる絶好の機会となるのです。ただ、これで終わりにしてはいけません。最後に、社長さんが「管理職の成果」の1つである「どれだけドライバーの知識・技能をレベルアップさせることができたか」をチェックすることが必要になります。「ドライバーの知識・技能のレベルアップができない」ということは、管理職の重要な業務を果たしていない、ということになります。なぜ、管理職がドライバーの知識・技能をレベルアップさせることができないのか。その原因を社長さん自らも考え、「管理職に的確なアドバイスをする」という、極めて重要な役割を果たす責任が"社長さん"にはあるのです。この重要な役割から目をそらす社長さんでは明るい未来はないでしょう。早急に「知識・技能」の点数化に着手しましょう。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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