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連載記事(ドライバー・管理職が成長する仕組みづくり)第12回

今回はドライバーを成長させるための評価制度のまとめです。ドライバーを成長させるためには、まず社長さんが「自社のあるべき姿、目指すべき方向性」について、管理職やドライバーに、わかりやすく説明できなければなりません。"わかりやすく"とは、できるだけ"数値"で説明できるということです。そして、社長さんが説明した「自社のあるべき姿」が管理職やドライバーが"共感"できる内容である必要があります。ココは極めて重要です。考えても見てください。大手運送会社でもない、名もない中小運送会社に入社した管理職やドライバーを、やる気を維持させたまま長期的に定着させる。この難しい課題に、果敢に挑戦するのが中小運送会社の社長さんなのです!中小運送会社では、大手運送会社のような福利厚生や給与をドライバーや管理職に提供することはなかなかできません。では、どうするのか?「この会社に入って本当によかった!」そう思える職場環境にすることです。そのためには、やはり、社長さんの"人柄"や"哲学"が重要になるのです。大手運送会社では味わえないような、「自分は社長に大切にされている」という自己重要感をいかに感じさせることができるか。ココが一番重要です。「お前なら絶対にできるよ」と信じてあげる力。権限を委譲して失敗した時にも、また信じてあげる。この"器"の大きさに管理職やドライバーは惹きつけられるのです。確かに社長さんからみると、自社の管理職やドライバーは物足りなく見えるでしょう。なぜなら社長さんが、自社の管理職やドライバーと同じ年齢だった時の自分と比較してしまうからです。しかし、それは仕方のないことなのです。普通の人と比べて"ズバ抜けて"いたからこそ、今、社長さんをしているのですから。今回のドライバーの評価制度を実施する場合、管理職に最終的にある程度の権限委譲ができるかがポイントになります。社長さんの"器"の大きさが問われます。社長さんがいつまでも権限を握り続けている限り、管理職の成長はあるところでストップします。なぜ、うちの管理職は成長しないのだろう?そう感じている社長さんは、一度冷静に振り返ってみて下さい。本当は自分が原因なのでは?と。中小運送会社の成長は、社長力にかかっています。"権限委譲"も社長力の1つなのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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