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第4回 安全管理の基本中の基本!「運行記録計」の管理と活用

今回は(3)運行記録計(運転行動等)についてお話します。
まず次の項目についてチェックをして下さい。
1.速度超過をしていなかったか。
2.連続運転時間は守られていたか。
3.点呼記録の乗務前点呼より後にタコグラフが始動しているか。
4.点呼記録の乗務後点呼より前にタコグラフが停止しているか。
5.休憩場所が記入されていたか。
どれだけチェックを入れることができたでしょうか?
これらは「アナログタコグラフ」の場合のチェック項目です。
上記1について、もし速度超過のドライバーがいた場合には
必ず個別指導を実施し、教育記録の作成・保存が必要です。
その際、速度超過の原因がドライバーの要因だけなのか。
それとも会社側の要因、例えば無理な運行計画なのか。
冷静に原因を探る必要があります。
会社側の要因なのにドライバーにきつく当たる、
といったことは厳に慎まなければなりません。
また、歩合給を多くほしいとドライバーが言っているからといって
無理な仕事を任せることも同様にNG!です。
速度超過は、単なるドライバーのうっかりミスなのか、
それとも深い要因があるのかの特定が極めて重要になってきます。
上記2の連続運転時間についても、
社内ルールを作成して再発防止に努めるべきです。
例えば、月1回で警告、2回で始末書、3回で減給などがあります。
この場合も、無理な運行計画のため実行困難でないことが大前提となります。
次に上記3,4についてです。
これはしっかり点呼を実施していれば当然できていることを
あえて運行記録計との照合により確認するものです。
要するに点呼記録の点呼時間だけを上手く誤魔化しても、
大型トラックの場合には結局「運行記録計」と突き合わせることで
不正が発覚する、ということです。
上記5休憩場所の記入については、
監査で必ず指摘される項目ですので早急に改善して下さいね。
「運行記録計」は運送会社を良くするためのヒントの山です。
活用しない手はありません。
さらに言えば、"デジタル"タコグラフを導入すると
"もっと詳細なデータ"を収集することができます。
急発進、急減速などをきめ細かく指導することができます。
ぜひ「会社を発展させるツール」として活用しましょう。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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