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第7回 ドライバーの健康管理は誰の責任?

今回は「健康状態」についてお話します。
まず次の項目についてチェックをして下さい。
1.健康診断は受診しているか。
2.深夜早朝労働(22時?翌朝5時までの運行)の場合は6カ月に1回受診しているか。
3.受診結果に基づく個別指導を実施しているか。
4.要再検査の結果が出ていた場合には再受診をさせているか。
どれだけチェックを入れることができたでしょうか?
まだ健康診断を受診していないドライバーがいる場合は早急に手配をして下さい。
健康診断を受診させることができないのは、
aドライバーが行きたがらない。
b会社側が受診させようとしない。
c長距離運行していて受診する時間がない。
等の理由が考えられます。
しかし、真の要因は
「健康管理」が安全運行上いかに重要であるかの認識が低いことが原因です。
最近ではバスの運転手が運転中に意識を失って重傷事故を起こすケースが増えています。
ドライバーの健康疾患だから仕方ない。
そのように被害者や遺族は絶対に思いません。
安全対策の1つとして健康診断の全員受診を徹底しましょう。
そして、健康診断は受診して終わり、ではありません。
診断結果に基づき個別指導をしなければなりません。
この健康指導に関するマニュアル(国土交通省)がありますので是非参考にして下さい。
会社としてできることは
a通院しているかの確認をする。
b投薬をしているかの確認をする。(高血圧や糖尿病等の場合等)
c高血圧のドライバーに対しては血圧計による測定を点呼時に実施する。
などが考えられます。
なかなかできていないのが
「要検査」と診断されたドライバーに対する再受診の指導です。
再受診をドライバーにさせない運送会社も、
ちょっと厳しいですが、
危険を"放置"したままにした、と言われれば返す言葉がありませんよね。
この再受診もなかなかドライバーは受けてくれません。
しかし、被害者や遺族の立場から考えればやはり強制的にでも受診させるべきですね。
最後に深夜早朝労働のドライバーに対して
6カ月に1回の健康診断を実施していない運送会社はまだまだ多いようです。
事業年度の初めに1年間の健康診断受診計画表を作成し、
ドライバー全員漏れなく受診できるようにしたいですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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