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第8回 ドライバ−採用で第一印象だけの判断は要注意!

今回は
「運転違反歴等」と「運行管理者等」「社会保険等」についてお話します。
まず次の項目についてチェックをして下さい。
1.新規雇用したドライバーの運転記録証明書を取得しているか。
2.運転記録証明書は毎年全ドライバー分取得しているか。
3.事故・違反に応じた教育指導を実施しているか。
どれだけチェックを入れることができたでしょうか?
上記1について新規雇用する際は必ず「運転記録証明書」を取得して下さい。
取得後、違反・事故歴に応じた個別指導をする必要があります。
本来は採用を決定する"前"に取得したほうがよいでしょう。
面接の際の印象が悪いのも問題ですが、
やたら印象が良いのも注意が必要です。
「詐欺師がやたら愛想がいい」のと同様に、
度を過ぎた印象の良さは何かを隠している可能性があります。
実際、面接時に度を過ぎて印象がよかったドライバーが
サラ金の返済に窮していたり、事故や違反が多かったりしたというのは
よくある話なのです。
第一印象だけで採用決定をせずに
「事実を冷静に見る」という用心深さは経営者に必要な資質ですよね。
次に「運行管理者等」についてです。
まず次の項目についてチェックをして下さい。
1.運行管理者は営業所の配置車両数に応じた員数の運行管理者の選任がなされているか。
2.一般講習を2年に1回受講させているか。
どれだけチェックを入れることができたでしょうか?
上記1についてですが、
よくあるのは既に退職した者を選任したままになっていることです。
更に悪いのは、代わりとなる運行管理者資格保有者が社内にいない場合です。
ただこの場合でも、社内の者を直近の運行管理者試験に申し込みさせ、
会社の真摯な姿勢を示して下さい。
それと並行して運行管理者の募集をする必要もあるでしょう。
また、基礎講習を受講して「運行管理者補助者」になる要件のある者がいれば
直ちに点呼の実施をさせて下さい。
補助者はそもそも運行管理者がいることが大前提ですので、
運行管理者不在では本来認められません。
しかし、会社として今できる最善のことをしましょう。
最後に「社会保険等の未加入」については問答無用です。
最近は「社会保険未加入」をキッカケとする監査が増えています。
行政処分を最小限にするために今すぐに加入をしましょう。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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