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第2回 あなたの会社がしているのは"良い"コスト削減?それとも"悪い"コスト削減?

中小運送会社の社長力

この不況で、大幅な減車とドライバー削減をする運送会社が増えてきました。
さらに徹底した「コスト削減」に取組み始めたところもあります。ただ、私は"コスト削減"について非常に心配することがあります。例えば、先日ある自動車ディーラーが、コスト削減を徹底するため「来客に対するコーヒーの提供をやめる」と報道されました。
一瞬耳を疑いました。
「コスト削減」って、そんなことだったかな?!と。
お昼休みの消灯なら分ります。
でも、このケースでは、まるで一日中消灯しているのと同じですよね。
これでは、ますますお客様が来なくなります。
元首相の発言のように「笑っちゃうくらい、あきれた」ですね。
まるで「車を購入するまではお客様ではない」と言われているようで、とても気分が悪いです。
これでは会社のイメージダウンになり、業績が悪化するであろうコトは火を見るより明らかです。
でも、こんな当たり前のことすら分らない経営者がいるのです。
大企業にもかかわらず。
ひるがえって運送会社はどうでしょうか?
運送会社の「コスト削減」もいろいろあります。
代表的なものでは、
a燃料費
b修理費
ですよね。
aの燃料費を削減するには「エコドライブ」の徹底が必要です。
?アイドリングストップをする
?急加速・急減速をしない
?空ぶかしをしない
?定速走行をする
等が主な取組内容です。
bの修理費を削減するためには
?事故を起こさない
?日頃から点検整備を適切に実施すること
が重要になります。
特に?の点検整備は重要です。
というのは、トラックも新車の時はほとんど点検整備を実施しなくても支障はありません。
しかし、この新車購入後2,3年の点検整備を怠っていると、6,7年後に大きなツケが回ってきます。
なぜなら、点検整備費を上回る修理費が必要になるからです。
廃車になるまでの期間も圧倒的に短くなります。
まるで人間の体と似ていますね。
若い時から体調管理を怠ってきた人は、体調管理をしてきた人と比べて、早く体調を崩す可能性が高いのです。
経営者として本当に重要なのは"長い目線"で経営を見渡すことができるかです。
コスト削減にも、プラスと"マイナス"があるのです。
ぜひ"マイナス"のコスト削減をしていないか振り返って下さい。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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