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第9回 自社のドライバーのレベルを知る"とっておきの方法"とは?

中小運送会社の社長力

ドライバーのレベルを上げたいのだが、何から手をつけたらよいのか分らない? こんなご相談を受けることが多いです。 私の答えは極めてシンプルです。 「ヒヤリハット活動」を実施して下さい、とお願いします。 このヒヤリハットをドライバーさんに書いてもらった用紙を見れば、その運送会社のレベルは一目瞭然です。 ?しっかりとヒヤリハット用紙に記入するドライバー。 ?いい加減に記入するドライバー。 ?ヒヤリハットはない!といって書かないドライバー。 大きく分けるとこの3つになります。 とにかく、まず一度実施してみます。 そして"自社の現状を知る"ことからすべてが始まります。 その結果を受けて、自社としてどのような対策を講じるかを考えるのです。 よくあるのは、ベテランドライバーが「ヒヤリハット体験などない」と言い張って、一切ヒヤリハットに協力しないケースです。 このような場合であっても、決してあきらめないで下さい。 このような場合でも、 イ.ヒヤリハットがなぜ必要なのか? ロ.具体的にはどんなコトがヒヤリハットなのか? ハ.提出されたヒヤリハットが事故防止にどのように役立つのか?等について、粘り強く話し続けることが重要なのです。 実際、私の顧問先でも、最初はヒヤリハット活動に協力してくれなかったドライバーに対して、少しずつ会話を重ねながらコミュニケーションをとっていくことで、次第に協力してくれるようになった、というケースがあります。 一番ダメなのは、社長さんや管理職の方が、うちのドライバーにはヒヤリハット活動なんて所詮無理だったんだ!とあきらめてしまうことです。 運送会社、特に中小運送会社において、ドライバーのレベルアップの対策をしない、ということは、即ち自社の品質向上をあきらめたのと同じことになります。 社長さんや管理職自身が自社のドライバーの可能性を信じることができないのであれば、会社の将来はないでしょう。 私見ですが、やはり「ヒヤリハット活動」を継続的に実施している運送会社はドライバーのレベルが高く、当然の結果として事故も少ないのです。 何度か期待を裏切られても、自社のドライバーの可能性を「片目つぶってでも」信じ続ける力。 これも社長力の1つなのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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