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第13回 誰でも分かる「良い運送会社」と「悪い運送会社」の見分け方

中小運送会社の社長力

先日、中部地区の運送会社が14日の営業停止処分になりました。 約1年前に起こした「過積載による追突死亡事故」に対する処分です。 違反項目は何と22項目にも及び、しかも違反点数は74点、累積違反点数は76点となっていました。 過積載による死亡事故だけでも一発営業停止になる可能性は高いですが、今回は「1回の違反点数27点超」での処分と思われます。ここ最近は中部運輸局の行政処分が重くなる傾向にある、ということを最近のセミナーでよく話をしています。 数年前までは、営業停止という非常重い行政処分というのは滅多にありませんでした。 それがこの1,2年の間に関東地区でわりと頻繁に営業停止になる運送会社が出てきて、最近では東北地方や中国地方などでも営業停止を受ける事例が増えてきました。 そこにきて、今回の名古屋のトレーラー横転死亡事故。 本社営業所と名古屋営業所の2箇所に警察と国土交通省の調査が入ったことを考えるとかなり厳しい処分が考えられます。 あとは、運送会社の日頃の安全管理がどこまで実施できていたか。コンプライアンスはどこまで徹底できていたか。 最終的には、結局ここに行き着くでしょう。 起きてしまったことは仕方がありません。 ただ、起こした運送会社が日頃からどこまで安全に対して取り組みをしていたのか。 その会社の"安全"に対する経営姿勢が強く問われるのです。 会社の安全に対する経営姿勢とは、すなわち「社長」の安全に対する経営姿勢ですよね。 特に中小運送会社であれば、なおさら社長のカラーは如実に出ます。そして、運送会社の安全に対する社風やレベルを判断する一番の目安があります。 それは、トラックの洗車状況とドライバーの運転状況です。 この2点を見れば、コンサルタントでなくても大体のレベルが分ります。 私はいつも車で移動中、一般道であれ、高速道路であれ、この2つの観点でいろんな運送会社を観察しています。 もちろん顧問先の運送会社のトラックも注意深く観察しています。飲食店のレベルはトイレでわかる、といわれています。 運送会社は「車両とドライバーの5S」でわかるのです。 「5S」を定期的にチェックし、評価する仕組みを作り上げること。社長力の見せ所です。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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