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第16回 先代からの問題ドライバーに悩む二代目経営者

中小運送会社の社長力

創業者である先代からいるドライバーの扱いに手を焼いている2代目経営者の方が多いです。 運転日報の未記入や未提出から始まって、ヒヤリハット活動に協力しないなど、実にさまざまです。 なぜこのような現象がおきるのでしょうか? 実は創業者が運送業をやりはじめた時の事情があります。 そもそも創業者が運送業を開業した時に、ドライバー集めに非常に苦労します。 何といっても「名もなき運送会社」な訳ですから、言い方は悪いですが、世間一般で言う優秀な方はまず入社してこないでしょう。 となると、一癖も二癖もあるような人しか入社してこないことになります。 これらのドライバーを強制的に使わざるを得ないわけです。 創業者は、あの手この手で苦労しながらこのドライバーを上手く使って事業を軌道に乗せていくわけです。 ですから、冒頭の2代目経営者の悩みが発生するのは、いわば必然なのです。 では、このまま諦めて、そういった問題のあるドライバーを雇用し続ければいいのか、という問題に直面するわけです。 なかなか悩ましい問題ですね。 創業者からすると開業当初の苦しい時から一緒に頑張ってくれたドライバーです。 例え足らないところがあっても、今まで同様に自分が何とか言い聞かせてでも雇用していきたいと思う方が多いです。 一方で、2代目経営者は創業者の想いは分かるものの、会社全体のことを考えるとこのまま放置できる心境ではありません。 「あの人は先代からのドライバーだから特別扱いなんだよ。」 とか 「どうせうちの社長は先代には何も意見が言えないんだよ。」 そういった耳の痛い声が聞こえてくるからです。 このまま放置すれば、真面目なドライバーまでレベルが落ちてしまい、会社内の雰囲気も悪くなってしまう。 そんな漠然とした不安が強くよぎるわけです。 実はココが大きなターニングポイントになるのです。 さあ、2代目経営者のあなたなら、どうしますか? そこで質問です。 ?このまま放置した場合に起きるであろう悪い現象とは何か? ?上記?の中で最悪の現象とは何か? ?あなたは、上記?をどのように感じましたか? ?あなたなら、どうしますか? 極めてシンプルかつ重要な質問です。 2代目社長力を格段に向上させる質問です。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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