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第19回 今の荷主以外の荷主から指名される魅力がありますか?

中小運送会社の社長力

この不況時に何を考え、何に取り組むか。 中小運送会社の社長にとって、これほど、その実力を問われる場面はありません。 いや、このような場面は今までなかったでしょう。 特に中小運送会社では。 なぜでしょうか? それは荷主から運送依頼を受けて安全確実に運送することさえできれば一応仕事として成立していたからです。 でも、これは他業界であれば、ありえないことなのです。 1つ例を挙げますと、レストランはどうでしょうか? おいしい料理を安全確実に提供するだけで商売が成り立っていくでしょうか? そうではありませんよね。 たとえ、おいしい料理でもいつ来ても同じでは飽きられてしまいます。 あと料理がおいしいだけではお客様は満足してくれないでしょう。ウエイターの応対方法やお店のインテリアなど、実にさまざまな工夫をし続けなければ長期的に繁栄することは困難です。 ひるがえって、運送会社、中でも中小運送会社はどうでしょうか?自社で運送サービスや付帯サービスなどを研究開発しているところがどれだけあるでしょうか? もしかすると、そんなことは考える必要はない。 そう考えている社長さんがいるかもしれません。 それは荷主がそんなことを中小運送会社に期待していない、という理由からです。 しかし、よく考えてみて下さい。 社長さんはその荷主だけと今後いつまでも付き合っていくのでしょうか? もっと自社を高く評価してくれる荷主と取引できるようになりたいと思わないのでしょうか? 今の荷主には理解されなくても、自社独自のサービスを考え続け、創造していくことは非常に重要です。 なぜなら、自社独自のサービスを提供して他の優良荷主を獲得できなければ、今の荷主が業績不振に陥ったときに共倒れになるからです。 にもかかわらず、そのような取り組みをしないのは社長の怠慢以外のなにものでもありません。 極論を言えば、今までの社長さんは荷主の事業部長としての仕事しかしていないということです。 では、社長と事業部長の決定的な違いとは一体何でしょうか? それは間違いなく「仕事を新たに創造する力」だと思います。 そして今ほど、この力が求められる時代はないです。 過去の不況時と同じく「じっと耐え忍ぶ」だけでは明るい未来は訪れないでしょう。 未来を考え、そのためにすべきことを決め、着実に取り組み始める。その大前提があって「じっと耐え忍ぶ」のであれば問題ありません。さあ、社長さんの会社独自で提供できる、もしくは提供したい!と思うサービスとは何でしょう。 そして、そのために今から何に取り組んでいけばよいのでしょう?私から社長さんへの質問状です。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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