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第40回 元請運送会社が安心する「Gマーク」の取得

中小運送会社の社長力

昨年の暮れにGマークの結果発表がありました。
その結果、すべての事業所の"15.2%"がGマークを取得しました。
これを見てどう思いますか?
まだ少ないな、と感じる方が多いのではないでしょうか?
でも、街中でよくGマークを貼ったトラックをよく見かける割には少なく感じるな、と思う方もいるでしょう。
そうです。
実は、すべての営業用トラックの"3台に1台"にGマークが貼られているのです。
ですから、Gマークを取得している事業所はもっと多いように感じるのだと思います。
原因は大手・中堅運送会社が各地の営業所でGマークを取得しているからです。
要するに、車両数の多い大手・中堅の運送会社がほぼGマークの取得を完了した、
ということなのです。
それに比べると、まだまだ中小運送会社ではGマークを取得しているところが少ない、ということなのです。
その結果が全事業所の15.2%になったわけです。
それにしても昨年はGマーク取得を目指す運送会社が多かったのも事実です。
おそらく昨年前半はリーマンショックの影響で仕事が少なかったため、社内管理に対する時間を持つことができたためだと思います。
今年も"Gマーク取得"は
中小運送会社にとっては大きなポイントになるかもしれません。
なぜでしょう?
それは昨年10月に国土交通省が出した通達にあります。
具体的には『元請運送会社が下請運送会社に対して、安全管理体制の構築・改善について要請・指導しているかを国土交通省が評価する』という内容です。
実は、"元請"運送会社は運輸安全マネジメントの評価を国土交通省から受けなければならなくなります。
そして、その評価結果が優れている場合には、「国土交通省の監査が延伸される!」という大きなメリットを受けることができるようになるのです。
ですから、今後、間違いなく元請運送会社は下請運送会社に対して
安全管理体制の構築・改善を強く要請してくるでしょう。
その際に「Gマークを取得していること」は元請運送会社に良い印象を与えるのは間違いありませんよね。
「荷主企業や元請運送会社から見て、社長の会社が安全であることを一目瞭然に証明できますか?」
これが今回の社長さんに対する私の質問です。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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