メディア連載一覧

第41回 見た目は大事。でも中身が伴う努力を忘れずに!

中小運送会社の社長力

今年に入ってまだ間もないですが、
いろんな社長さんからご相談を受けています。
その中で、なぜか共通している相談があります。
それは「今年は"見た目"から"中身"の充実をしたい」というご相談です。
運送会社の社長さんがいう"見た目"とは何でしょうか?
それは「Gマーク」や「グリーン経営」の認証資格のことです。
中小運送会社は、まだまだ「Gマーク」や「グリーン経営」を
取得していないところも多いです。
しかし、前向きな中小運送会社はすでに取得しています。
そういった社長さんが次に考えていること。
それが"中身"を充実させることなのです。
Gマークは取得したけど、実際に安全管理体制として機能していない、
という中小運送会社が圧倒的に多いのです。
実際、Gマークを取得するため"だけ"のために
資料を集めたり、安全会議や研修を実施し、
しかも社長さんや管理職のみで勝手に準備して取得するケースが多いようです。
そのためドライバーの大多数はよく分からないまま、
勝手に会社でGマークを取得した、という状況になっているのです。
その結果、Gマークを取得してもあまり意味がない、
ということになってしまうのです。
この原因の1つにはGマークの審査方法の問題があります。
それは法令遵守や安全の取り組み状況をできているかいないか、
その"結果"しか審査しない点です。
例えば、ドライバー研修をしているとGマークでは評価されます。
そこでGマークを取得するために、
とりあえず急いで研修を開催することになります。
この場合、Gマークを取得するために慌てて開催すること自体は全く問題ありません。
問題なのは、その研修を安全管理の一環として
"継続的に実行"できるのか、と言う点なのです。
しかし実際はGマーク"取得後"に計画的、継続的に実施している会社は
極めて少ないです。
まさに審査方法が"結果"しか評価しないために
このようなことになってしまうのでしょう。
これでは、いつになっても本当の安全管理体制など構築できるはずがありません。
それに気づいて安全管理体制づくりをして、
本当の実力をつけたいという社長さんが出てきたのは素晴らしいことです。
これから中小運送会社の間でも、
かなりの安全管理体制に関する"格差"が生じてくるでしょう。
「"見た目"だけでなく、本当の実力をつけるため安全管理体制づくりに着手していますか?」
これが今回の社長さんに対する私の質問です。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ