メディア連載一覧

第2回「2代目社長が真っ先にすべきこととは?」

2代目経営者の方が晴れて"社長"になられた時、まず、やらなければならないこと。
それは「自社をどのようにしたいのか」
すなわち「自社の将来像」をしっかりと考えることです。
本当なら"社長になる前"から考えておくのがベストです。
なぜ2代目経営者が、創業して何年も経過しているにもかかわらず
「自社の将来像」を考える必要があるのでしょうか?
それは「自社の将来像」を考えることが、
同業他社との差別化することと同じことだからです。
では、なぜそれほど重要なのに、ほとんどの中小運送会社では
「自社の将来像」をしっかりと考えていないのでしょうか?
それは創業社長が創業した時の経営環境を考えれば分かります。
創業者は生き残るために"手段を選ばず"経営をしていかざるを得ません。
また創業当初の"名もなき会社"には一癖も二癖もあるドライバーしか入社してきません。
そういったドライバーを創業者は睨みをきかしたり、
なだめたりしながら上手く雇用していきます。
そんな苦しい経営環境で何とか遣り繰りして今日に至った中小運送会社がほとんどです。
ですから2代目経営者が入社した時には
問題ドライバーや管理者が多い状況に唖然とすることが多いようです。
でも逆にいえば2代目経営者が"社長"になる時が会社にとって、
いい意味でのリストラクチャリング(事業の再構築)のチャンスなのです。
本来のリストラとは人員整理だけでなく"事業を再構築"することです。
具体的には
1.自社を冷静に広く、深く、遠く見つめ直すことで「自社の将来像」を思い描くこと。
2.上記1を実現するための事業計画を作成すること。
3.最後にそれを着実に実行すること。
の3つの実行していくことになります。
この中でまず上記1の「自社の将来像」について真剣に考え抜く。
これが2代目経営者の最初の課題です。
そして特に"中小運送会社"の2代目経営者が取り組むべき課題は
「自社のあるべきドライバー像」を徹底的に考えることです。
どんなドライバーが増えれば荷主企業から指名されるのか?
このことをしっかりと考えることが同業他社と差別化する上で極めて重要です。
「自社のあるべきドライバー像」を考え抜くこと。
2代目経営者がしなければならないことの1つです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にご連絡ください
052-212-8708
お問い合わせ