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第3回「社内の優秀ドライバーをじっくり観察しよう!」

前回は
「自社の将来像」について真剣に考え抜くことが2代目経営者の最初の課題、
というお話をしました。
そして特に"中小運送会社"の2代目経営者にとっては
「自社のあるべきドライバー像」を徹底的に考えることが
重要であることもお話しました。
なぜなら
「自社のあるべきドライバー像」
=どんなドライバーが増えれば荷主企業から指名されるのか?
と同じことだからです。
では、一体どのように「自社のあるべきドライバー像」を描けばいいのでしょうか?
一番分かりやすいのは、今自社にいるドライバーの中で
「○○君のようなドライバーがうちの会社にあと1人でも2人でもいたら助かるなぁ」
と思う"模範ドライバー"を探すことです。
私の経験では30人いれば2人ぐらいはいます。
全ドライバーの約1割弱といったところです。
そして、まず模範ドライバーを注意深く観察していきましょう。
次の4つの視点で観察していきましょう。
1.どんな勤務態度で仕事をしているか。
2.どんな技能や知識を習得しているか。
3.仕事をする上で注意したり、力を入れていることは何か。
4.どんな成果を出しているか。
1の勤務態度では、挨拶の仕方や身なり、同僚ドライバーに対する協調性等があります。
2の技能や知識では、日常点検の知識や土地勘があること、荷主先でのルールをしっかり理解していること等があります。
3の仕事をする上で注意したり、力を入れていることとでは、業務上で改善点があれば会社に報告することや荷主担当者に好感をもたれるために実施していること等があります。
4の成果では、荷主クレームがないことや荷主から称賛されたことがあること、無事故無違反等があります。
さらには観察しても分からないことも必ずありますので、
直接その模範ドライバーにインタビューしてみましょう。
きっと社長さんや管理者には気づかなかったことを発見することがあるはずです。
とにかく模範ドライバーについて気づいたことをドンドン書き出して下さい。
書き出していくうちに
「自社のあるべきドライバー像」が鮮明に浮かび上がってくるでしょう。
「自社の模範ドライバーを観察したりインタビューして、自社の隠れた財産を発見すること」。
2代目経営者がしなければならない大切なことです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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