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第5回「差別化とは"同業他社が諦めてやらないこと"をやり続けること

前回は
「自社のあるべきドライバー像」を
"目に見えるように"定義することが重要というお話をしました。
今回はその次にしなければならないこと。
それは「自社のあるべきドライバー像」の"数値化"です。
ドライバーの「成果」や「力を入れるべき業務」、「身につけるべき知識・技能」と「勤務姿勢」。
これらを具体的に"数値化"するのです。
よく営業マンや配車マンなら「売上」という数値設定ができるが、
ドライバーはデジタコ評価点や事故件数ぐらいしか数値化できない、
という質問があります。
しかし、もし"数値化"しなければ、
1年間でどれだけドライバーの能力が向上したかを確認できなくなります。
そうなると、一生懸命頑張ったドライバーとそうでないドライバーを
同じ評価しかできなくなります。
結果としてドライバー全体のやる気を下げることになります。
そうならないために、数値化が必要不可欠なのです。
「成果」
「力を入れるべき業務」
「身につけるべき知識・技能」
「勤務姿勢」
これら4つの内、特に数値化が難しいのが「勤務姿勢」です。
「成果」は、事故・クレーム・交通違反ゼロなど容易に数値化できます。
「力を入れるべき業務」も、エコドライブはデジタコの評価点でチェックできますし、
安全活動としてヒヤリハットも月間何件以上提出したか等で数値化が可能です。
「身につけるべき知識・技能」も簡単なテストをすれば容易に数値化が可能です。
やはり「勤務姿勢」が一番数値化することが難しいです。
しかし、実はこの「勤務姿勢」こそ荷主さんに一番よく見られていることなのです。
例えば、
挨拶や積込先や積卸先での気配り。
ミスをしてしまった時の謝罪の仕方等々。
一番強く荷主さんに印象付けることなのです。
ですから、運送会社は「勤務姿勢」に力を入れる必要があります。
どんな挨拶をすれば好印象になるのか。
どんな謝罪をすれば誠意が伝わるのか。
1つ1つポイントを整理して、
ドライバーに分かるようにチェックリストを作成し、数値化するのです。
一見"数値化"が無理!と思うことをあえて数値化していくこと。
これは同業他社が諦めて取り組まないことなのです。
裏を返せば、徹底的に取り組めば"同業他社との差別化"ができるのです。
同業他社が諦めてやらない
「自社のあるべきドライバー像」の数値化という取り組み。
2代目経営者がしなければならない大切なことです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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