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第6回「分かっているようで実は曖昧!自社のあるべきドライバー像の正体とは?」

前回は同業他社が諦めてやらない
「自社のあるべきドライバー像の数値化」という取り組みが重要というお話をしました。
今回はこの数値化が完了した後の作業についてです。
「成果」
「力を入れるべき業務」
「身につけるべき知識・技能」
「勤務姿勢」
の各項目について全体を100点とし、それぞれ配点します。
配点をする際には自社のドライバーの現状を考えながらします。
例えば、挨拶や服装、言葉づかいなどを改善したい場合には
「勤務姿勢」の配点を高くします。
安全運転や構内ルールの知識が足りない場合には
「身につけるべき知識・技能」の配点を高くします。
このように「配点」は
自社のドライバーに当面どのようになってほしいかを考えながら行いますので、
ドライバー品質向上の重要な経営戦略になります。
そして、全体の配点が完了したところで
一度数名の管理者(当然社長や専務などを含めても結構です)で
各ドライバーを採点してみます。
さらに数名の管理者の採点結果を「一覧表」にし、
採点した管理者を全員集めて「一覧表」について話し合いをします。
何を話し合うのかといえば、同じドライバーに対する評価で、
採点者の間で"評価のズレ"があった点についてです。
例えば「勤務姿勢」の挨拶について、
Aさんは「5点」、Bさんは「3点」、Cさんは「2点」
という採点結果が出たとします。
この場合、一体そのドライバーの挨拶は何点が正しいのでしょうか?
実は正解はない!のです。
「えっ?」と思われるでしょうが、そうなのです。
Aさん、Bさん、Cさんそれぞれが付けた点数がそれぞれ正解なのです。
ただ、このままでは当然問題がありますよね。
評価する人間によって点数が良かったり、悪かったりする訳ですから、
ドライバーから不満が出てきます。
これを解消するために、
やはり会社全体で統一した基準を話し合いで決める必要が出てきます。
"自社では"どんな挨拶を正解とするか、です。
数値化したすべての項目について、
丁寧に「評価のズレ」について話し合い、会社統一の基準を作成していきます。
「自社のあるべきドライバー像」について
"自社独自の統一基準"を管理者を巻き込んで作り上げていくこと。
2代目経営者がしなければならない大切なことです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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