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第7回「ドライバーの品質レベルを"数値"で測定してみましょう!」

前回は
「自社のあるべきドライバー像に関する"自社独自の統一基準"を管理者を巻き込んで作り上げていくこと」
が重要というお話をしました。
今回は、この作り上げた統一基準に従って、
実際にドライバー一人一人について採点していきます。
できれば1人のドライバーについて2人以上の管理者が採点した方がいいでしょう。
但し、ここで注意点があります。
例えば、
Aさんが協調性について6点、Bさんが10点と採点した時に
平均して8点にする、ということをやってはいけません。
なぜなら評価されたドライバーに対して適切な説明ができなくなり、
ドライバーとの信頼関係も崩れてしまうからです。
この場合は
再度、統一基準について管理者全員で話し合い、
ドライバーに説明できる評価点にします。
そして全員分の採点が完了したところで、自社の現状を把握します。
例えば90点以上が全体の5%、80点以上90点未満が20%、70点以上80点未満が50%、60点以上70点未満が15%、60点未満が10%だったとします。
これが自社のドライバーの品質レベルの現状です。
この現状をしっかりと見つめて、
では自社はこれから1年又は数年かけて90点以上を10%以上にしたり、80点以上90点未満を30%以上にする、
という具体的な"ドライバー成長目標"を決めるのです。
そして、そのドライバー成長目標を実現するために
各管理者がドライバーに対して"統一基準"に基づいて、
どのようにしたら点数がUPするかを指導教育していくことになります。
ドライバーをどれだけ成長させることができるか。
これが管理者の評価につながるようにします。
もちろん管理者同士で協力して
自分の担当ではないドライバーについても成長の手助けをした場合には、
協調性という評価項目でその管理者を評価するようにすれば、
管理者同士でギスギスした関係にはならずに済むでしょう。
このようにすればドライバーを成長させながら
管理者も成長させることが可能となります。
「まず自社の統一基準に基づいて評価したドライバーの品質レベルを具体的な数値で把握すること。その現状を踏まえて自社のドライバー成長戦略を描くこと」
2代目経営者がしなければならない大切なことです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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