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第9回「本当にそのドライバーがリーダーで、大丈夫?」

前回は
「優良ドライバーと残念なドライバーとのギャップを埋めるための経営戦略を練り、実行していくこと」
が重要というお話をしました。
今回は
「優良ドライバーと残念なドライバーとのギャップを埋めるための経営戦略」
を実行していく上でのポイントについてお話しします。
一番オーソドックスなのが
ドライバーリーダー(以下「リーダー」といいます)を巻き込むことです。
すべてを管理者だけで行おうとすると中小運送会社では時間的に無理があります。
リーダーの協力が何としても必要です。
ただ、ココで問題があります。
自社の現在のリーダーが今回作成した評価基準で点数が低い場合です。
これでは他のドライバーが納得しません。
では、どうすればよいでしょうか?
まずは、現在のリーダーに
今回考えた自社のあるべきドライバー像に近づくように努力してもらうことです。
それで改善が見られれば、そのリーダーを核とした経営戦略を立てればOKです。
具体的にはリーダーに同じグループのメンバーの管理を
どこまで任せるかを決めることになります。
例えば、トラックの洗車状況など車両5Sチェックやヒヤリハット用紙の回収などをやってもらったりします。
問題は現在のリーダーが、今回考えた自社のあるべきドライバー像に近づく努力をしない場合です。
この場合は一度そのリーダーと個別面談する必要があります。
そこで本人がなぜ協力しないのかを詳しく訊いています。
その上でリーダーを降格させるかどうかを判断します。
「自社のあるべきドライバー像」を考える際に、
このリーダーを参加させずに会社側で一方的に作成した場合には、
個別面談をしてリーダーの言い分を聞きます。
そこで会社として見直すべき点があれば見直すことで、
会社に協力できるかをリーダーに確認します。
リーダーに協力を求める場合には、大変面倒でもこのような段取りが重要になります。
リーダーに媚びる必要は全くありませんが、できるだけリーダーの意見を聞く等の姿勢は必要ですね。
その結果、現在のリーダーが会社に協力できない場合には
思い切って新たなリーダーを選出することになります。
「誰がドライバーリーダーとして相応しいかを見極めること」
2代目経営者がしなければならない大切なことです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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