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第10回 「あなたの管理の仕方は「放置型」それとも「ちゃぶ台ひっくり返し型」?」

今回は
「ドライバーリーダーに対するほんの少しの権限移譲」
についてお話しします。
ドライバーリーダーがリーダーとして自覚し、
チームのメンバーからもリーダーとして認められるようになる。
このようになるには様々な条件が必要です。
例えば、
他のドライバーの模範となる仕事ができる、とか、
他のドライバーの面倒をよくみる等です。
そのような背景があって「あの人の言うことなら従おう」となるわけですよね。
ただ、この状態でリーダーに対し会社の目標を与え、
達成させようとしても無理があります。
自分のチームメンバーに対する評価権限が全くないからです。
よく社長さんの中には
「リーダーはだらしがない。俺が言えばどんなドライバーだって言うことを聞くのに」
と言います。
これは当たり前です。
なぜなら社長には「解雇権」や「給与査定権」があるからです。
社長ではなく、リーダーがある程度ドライバーを指導監督できるようにするのが
"組織化"のはずです。
組織化への第一歩が
「ドライバーリーダーに対するほんの少しの権限委譲」なのです。
よく社長さんから
「権限委譲はとうの昔からやっているのに、うちのドライバーリーダーは全然育たない」とか
「うちにはドライバーリーダーがいない」という話を私は聞きます。
でも、よく調べてみると大体2つのパターンの原因が見つかります。
1つ目は、
ドライバーリーダーを決めて頑張ってくれ、といったきり、
具体的にやってほしいことを説明しないまま、そのままほったらかしにする、放置型。
2つ目は、
ドライバーリーダーにある程度のことは任せると口では言いつつ、
いざドライバーリーダーが良かれと思ってやろうとすると、
待った!が入り、すべて社長の判断でひっくり返ってしまう、ちゃぶ台ひっくり返し型。
この2パターンの原因が見つかります。
どちらのタイプもダメな理由。
それは、権限移譲とセットで、権限委譲が正しく機能しているかのチェックと指導を
ドライバーリーダーに対して経営者がしないことです。
いくら「権限移譲」が大事といっても、いきなり権限移譲されたら戸惑います。
ですから、経営者がチェックや指導をしながら
"ステップを踏んで"権限移譲していくことが大事なのです。
このことを忘れているか気づかない社長がいかに多いことか!
「権限委譲をしたらその後のフォローを絶対忘れずにやる」
2代目経営者がしなければならない大切なことです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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