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第2回 運輸安全マネジメント 全体の流れについて

運輸安全マネジメント

今回は、「運輸安全マネジメント」の全体の流れについてお話します。大きな流れは次のようになります。 ?まず、社長さんが「安全方針」を策定します。 ?次に「安全目標」を設定します。 ?そして「安全目標」を達成するための「計画書」を作成します。 ?作成した「計画書」に従い、実施していきます。 ?実施状況を「定期的にチェック」します。 ?改善点があれば「計画を修正」して、実施していきます。 ?1年経過後に営業所やホームページに「安全情報を公表」します。 ?最後に、1年間の取り組みについて「全体の見直し」をします。 ?そして「次年度の安全目標」を設定します。 以降、上記???の繰り返しになります。 以上のように、「計画→実施→チェック→見直し」を繰り返しながら安全性を高めていく経営の仕組みが「運輸安全マネジメント」なのです。 現時点で、中小運送会社では、このような「経営の仕組み」がないところが多いでしょう。 ですから、逆に言えば、運輸安全マネジメントを導入し、「安全計画」を作成・実行すると次のようなメリットがあります。 それは、社長、運行管理者、整備管理者、ドライバー各自の役割がハッキリするようになる、ということです。 そうなると、各自が責任を持って「安全計画」に従って取組んでいくという会社風土ができてきます。 これは、とても大切なことですよね。 さらに、計画を実行した後には、「書面(写真等を含む)」で記録を残さなければなりません。 この「記録」を残していくことが、後日、万が一、重大事故を起こし、国土交通省の運輸監査を受ける場合に強力な威力を発揮するのです。  運送会社が重大事故を起こし、運輸監査を受けた時に、ドライバーに対する安全教育など、日頃の安全の取組みを「書面等」で説明・証明する必要性がでてきます。 実施していたが、記録(写真を含む)が保存されていないために、"口頭"だけの説明となり、結果として国土交通省から「安全教育を実施していない、不十分だ」という評価を受け、行政処分を受けることになってしまった、というケースがたくさんあります。 このような結果にならないために、ぜひ、運輸安全マネジメント を計画的に実行し、「書面等」で記録を残す習慣をつけましょう。 それでは、次回は、運輸安全マネジメントの最初の部分、「安全方針」と「安全目標」についてお話します。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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