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第4回 運輸安全マネジメント 安全目標の設定について

運輸安全マネジメント

今回は、「運輸安全マネジメント」の「安全目標」の設定についてお話します。 前回の「安全方針」の策定を受けて、次に「安全目標」を設定する必要があります。 「安全方針」の内容を読むと、内容が抽象的で分かりにくいですよね。具体的には何をすればいいのか、分からないですよね。 そこで、「安全目標」を設定することで、今年1年、何を達成すればいいのか、会社全体で一丸となって、共通の目標に向かって安全への取組みをすることができます。 まず「安全目標」の設定についてご説明します。 設定方法としては、イ.事故件数やロ.輸送の安全に関する投資額などが一般的です。 例えば、 ?人身事故ゼロ ?物損事故年間5件以下 ?車両故障年間3件以下 ?デジタコを5台導入 ?外部研修をドライバー5名に受講・・・などが考えられます。 上記の???は、どちらかというと"マイナス"目標で、数値が小さいほど良い目標です。一方?、?は"プラス"目標で、数値が大きいほど良い目標です。 導入の最初の段階では無理をせずに、マイナス目標で良いと思いますが、2年目、3年目以降はぜひプラス目標も設定したいですね。 「安全目標」を設定する際に注意すべき点は、 ??できるだけ「数字」で設定し、外部の人でも簡単に確認でき、後でチェックできるようにすること。 ??ドライバーの意見を取り上げて、現場を把握した改善効果が高いものにすること。 ??ドライバー等社員がイメージしやすいものとし、輸送の安全性の向上に対する意識が向上するものであること。 ??目標設定後には、その達成状況を踏まえた、より高い目標を設定すること、などです。 要するに、誰が見ても分かりやすく、達成できたかどうかも一目で分かるような「安全目標」にすればいい、ということですよね。 この「安全目標」も、実は営業所に掲示したり、ホームページに掲載する等の方法で、外部に公表する義務があります。 義務なので、公表していない場合や公表内容が不十分な場合には、初回違反で最大20日の車両使用停止処分を受ける恐れがあります。 そして、1年経過後には「安全目標」が達成できたかどうかを記入した書面を、営業所への掲示やホームページに掲載して、「安全情報の公表」して下さい。実施されてない場合には、やはり行政処分の対象となります。 「安全方針」と一緒に「安全目標」も早急に設定し、営業所への掲示やホームページに掲載して対策を講じましょう。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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