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第11回 運輸安全マネジメント 内部監査の必要性について

運輸安全マネジメント

今回は、運輸安全マネジメントの「内部監査」の必要性についてです。 運輸安全マネジメントは、計画(PLAN)→実行(DO) →チェック(CHECK)→見直し(ACT)という仕組みを回すことで、継続的に「安全管理体制」を維持・向上させることが最大の目的です。 その中でも特に重要なのが、チェック(CHECK)の部分です。 どんなに素晴らしい安全計画を立て、実行しても、定期的にチェックをしなければ、"やりっぱなし"になっていまいます。 もし、チェックを怠れば、本当に計画の「内容」や「実行方法」が事故防止のために有効なものであったのかがわかりません。 1年間1度も見直し、修正をせずに過ぎてしまっては、結果として安全管理体制の問題点を放置した状態になります。 そうならないようにするため、定期的なチェックである「内部監査」を実施する必要があります。 「内部監査」というと、中小運送会社には馴染みがなく、何か難しそうに聞こえますよね。 でも、皆さんも2年に1回の頻度で受ける「巡回指導」は受けていますよね。 あの適正化実施機関(大雑把に言うとトラック協会)の巡回指導は、適正化実施機関という"外部"機関がチェックをします。 これを、"自社内"でチェックすること。 それが「内部監査」だと思って下さい。 要するに、"他人"にチェックされる前に"自社"でチェックして間違っていることを正す、というのが「内部監査」なのです。 最近の風潮は、企業が間違ったことをしてしまった時に、それを隠さず公表し、再発防止策を立て実行する、という"誠実な姿勢"を取る企業は、再起するチャンスを与えられています。 逆に企業の不正を正さず、隠蔽する企業は"内部告発"等により、不正が明るみに出た時、信用を大きく失墜し、なかなか再起しにくくなるケースが多いです。 運送会社も同じです。 事故や安全上の問題点が発生してしまったことは、ある意味、仕方がありません。 再発防止のために、「内部監査」をどれだけ真剣に取組んでいくかが極めて重要なのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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