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第14回 運輸安全マネジメント 安全管理規定の遵守状況について

運輸安全マネジメント

今回は、運輸安全マネジメントの「安全管理規程」の遵守状況についてです。これも「適合性」に関する内部監査の1つです。 「安全管理規程」とは、運輸安全マネジメントの手順が記載された文書のことです。法律的には、車両数300両以上の運送会社のみ、国土交通省に届出義務があります。中小運送会社は、届出義務はありません。しかし、運輸安全マネジメントはすべての運送会社に導入義務があります。「安全管理規程」を作成しないで、運輸安全マネジメントを導入することは、かなり無理がありますよね。 一般的に「安全管理規程」には、運輸安全マネジメントの大きな流れ(手順)を記載します。例えば、安全方針について、その内容、社員に対する周知方法、見直し時期等について規定します。 「安全管理規程」を見れば、"安全方針"はどのような内容で、どのように社内に周知するのか、見直しはいつするのか等、具体的に何を、いつ実施すればよいかが分かるように作成するのです。 更に細かいことを決める場合には、「手順書」を別に作成します。 「安全管理規程」や「手順書」があることで、いつ何をしたらよいか、迷った時に誰でも確認することができ、やり忘れを防止することができます。ですから「安全管理規程」なしで、運輸安全マネジメントを導入するのは現実的には難しいでしょう。「安全管理規程」を作成することは、運輸安全マネジメントの「マニュアル化」になります。万が一、運輸安全マネジメントの担当者がいなくなった場合にも、書面で「マニュアル化」されていれば、他の者が代わりにできます。マニュアル化は、会社の無駄を省くことができます。 特に管理部門の人材が少なく、じっくりと教育する時間すら取れない中小運送会社こそ、力を入れて取組む必要があります。今すぐマニュアルを作成して、後で楽をするか。今はマニュアル化から逃げて、コトが起きてから慌てるか。どちらを選択するかです。話が脱線しましたが、まず「安全管理規程」を作成すること。そして、「安全管理規程」に規定された期日、方法等により実施されているかをチェックする。これも、「適合性」に関する内部監査なのです。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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