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本当のドライバー採用の成功法を求人検索広告会社は知らない

「どうしたらドライバーが来てくれるんだろう?」

ある運送会社の社長の切実な悩みです。

テレビCMでも有名な求人検索会社の担当者に言われたそうです。
「他の運送事業者さまも弊社にご依頼いただき、検索順位が上位に表示されるように対策を取っています」と。

数十万円から100万円近くの予算を投じている、とのこと。
焦った社長は、その言葉を鵜呑みにして依頼したようですが、果たして結果はいかに?

「応募数ゼロ!」だったのです。
これには社長も怒りが収まらず、求人検索会社に不満をぶちまけたようです。

気持ちは理解できますが、やはりポイントがズレています。

「求人」という最も大切な取り組みを、
求人検索会社が勧める検索順位対策という上っ面のことだけに多くのお金をかけている点が問題です。

そもそも同業他社と同じ求人方法で上手くいくはずがありません。
しかも検索順位を上げるように目立たせる、というテクニックだけなら尚更です。
まさに求人検索会社の思う壺、まんまと引っかかっているのです。

そうではなく、果たして、自社に入りたいと思う魅力が現時点であるのかどうか。
この点をもっともっと考える必要があります。

いま自社で働いているドライバーが「この会社に入ってよかった」と思っているかどうか。
この辺りからまずはチェックするとよいでしょう。

仮に、同業他社が求人検索会社に投じた100万円(あるいは毎月数十万円)を
ドライバーの手当や賞与に充てたらどうでしょう?

ドライバー満足度が上がるでしょう。
満足したドライバーはそのことを誰かに話したくなります。
その話を聞いた人はドライバーの話を信じます。
ここに口コミが発生するのです。

わざわざ運送会社から「働きやすい運送会社ですよ」とか「ドライバー同士仲がいいです」ということを
求人広告やホームページでアピールする必要はありません。

世の常として「私のことを信じてほしい」「誠意、誠意」と
わざわざ言葉にする人間、会社ほど信用できないものはありません。

求人広告費用はほどほどにしましょう。
そのかわりに、今いるドライバーのために、何らかの形で投資したほうがよいです。

ドライバー募集の究極は、求人広告を出さなくてもドライバーが応募してくることです。

そのために今いるドライバーに何をやるべきか。
給料や賞与のアップなのか。
退職金制度の充実なのか。
働きやすい職場環境の整備なのか。

見極めるためには、経営者自身がドライバーとざっくばらんに話せる環境を作ることが必要です。
ドライバーの本音を日頃からコツコツとキャッチしていくこと。

ドライバーとの距離が違い中小運送会社の社長だからこそできる重要な仕事の1つですね。

記事を書いた人

和田康宏

和田康宏トラック運送業専門コンサルタント

1971年愛知県生まれ。19歳で行政書士試験に合格。
会計事務所勤務後、22歳で行政書士事務所開業。
トラック運送業専門コンサルタントとして20年以上にわたり活躍。
事故時の緊急監査対策、平時の危機管理対策、荷主に指名されるドライバーを育成する仕組み作りなど、運送会社300社超のコンサルティング実績を持つ。
営業停止案件や運輸監査案件に携わった豊富な経験から、どの段階で何を優先し、どのレベルまで改善すべきかを的確に指導できることに定評がある。
「優先順位なき安全管理は徒労に終わる」が持論。
“顧客100%が運送会社”の正真正銘の運送業専門コンサルタントである。
2014年『運送業をしてきてよかった!』をミッションとして、一般社団法人トラック・マネジメント協会を設立、理事長に就任し、活動中。
2代目、3代目のための経営塾、『トラマネ運送塾』も主宰している。

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